Mitt lilla kök

北の果て,極少の台所から

言葉の世界をもっと知りたい

人間、毎日言葉を話す。そして言葉は国によってリズムが異なる。もちろん発音も字も違う。

日本語を話せない夫が日本語の真似をする時、「〇〇ね」と「ありがとうございます」を連発する。そんなに、「ね」が多いのかなと考えたら、母と私の会話で「そうよね」、「本当にね」などよく使う語尾が耳に残っているようだ。「ありがとうございます」は言わずもがな、日本人がどこでもよく使う言葉だろう。

ある日、相撲を見ながら

「すし、すし、って何?」と尋ねるので、何のことだろうと思うが、さっぱりわからない。

「大阪すし、東京すしって言う」。

これ、「出身」のことだった。大笑いした。「出身」が「すし」に聞こえたのだ。何か新しい名物のことか何かと思ったので、とんだことだった。

スウェーデン語の特徴は、メロディだ。方言も色々あるので、全国共通ではないがメロディがある。そして割とはっきりした発音だと思う。しっかり話す。

ノルウェー語は語尾が上がる。そして軽快な感じ。デンマーク語は語尾が下がって、発音が曖昧。スウェーデン語は書いてあるものと同じ様に話すが、デンマーク語は発音が途中で切れる感じで、語尾が下がる。

上手い例じゃ無いが、例えばスウェーデン語では、マッズ・ミケルセン 、デンマーク語では、マア・ミッケセンの様に聞こえる。

同じスカンディナビアでスペルはよく似ているのに、発音はそれぞれだ。

アジアでは、日本語と韓国語で似てる言葉が存在していると思う。「がっこう」が「はっきょ」、「かばん」が「がばん」、「まんじゅう」が「マンドゥ」など。

韓国のラブストーリーがドラマで流行し、俳優が何故心を鷲掴みにするのか。それはやはり言葉のマジックが一つの理由になるのではないか。

韓国語には曖昧な音があって、それで言葉に余韻を感じて、未練や何時迄も忘れないよの様なものを感じやすいのかも。上手く言えないけど。表現にも詩的なものが多い気がする。

イタリアやスペインの言葉はひたすら明るく太陽の匂いさえするような感じ。でもイタリア語に哀愁を感じるのはゴッドファーザーの見過ぎかな。

フランス語は敷居が高い。リエゾンのふわふわした感じと、フランス語というだけでカフェ・オレとクロワッサンをパリのオープンカフェで楽しむ自分の妄想が渦巻いて、言葉どころの騒ぎじゃない。ああいうヒソヒソふわふわした言葉だと、愛を語らいやすいのだと思う。

言葉は色々でたくさんの種類を学びたい、と思うけど、こうやって見ると私は言葉からいらんことばっかり想像して、さっぱり効果が上がらないということがよくわかる。もっと心を無にして、文法やらなんやら機械的に覚えないといけない。これが一番大切なのかも。
f:id:kaalrabbi:20210328143102j:image

春がそこまでやって来た。新しいことを始める季節?