Mitt lilla kök

北の果て,極少の台所から

2020-10-01から1ヶ月間の記事一覧

はたして仏様に近づくことは出来るのか

子どもの頃、祖母が私に 「だんだん歳をとってあの世が近づいて来たら、人間何にも欲しくなくなっていくんだよ。」 と言っていた。 祖母に長生きして欲しかった私は、 「おばあちゃん、もう何にも欲しくない、いらないって思ってない?」 と事あるごとに聞き…

ミリエル司教に憧れて

「燭台」という言葉を初めて見たのは、子どもの頃読んだ『ああ無情』の本の中だ。 ジャン・バルジャンがミリエル司教からもらった銀の燭台。挿し絵も素敵だった。こういうものを食事の時などに蝋燭を灯して使うなんて、昭和の時代の子どもには衝撃的だった。…

ワインが先か、料理が先か

お皿、グラス、ナイフやフォークも日本の感覚だと、1セット5が当たり前だ。 しかし北欧は(他は知らない)1セット6が当たり前。以前友達が日本に来て喜んで和食器を買いに行ったのだが、「何処に行ったらお皿6枚セットが売っているのか」と尋ねられて困った。 …