Mitt lilla kök

北の果て,極少の台所から

私のパラダイス・スウェーデンのスーパーマーケット事情(1)

スーパーマーケット(以下、スーパー)は旅行者にとって大変ありがたいものだ。


f:id:kaalrabbi:20210107183128j:image

小さな店を回って可愛いもの、面白いものを探すのも楽しみだがこれは時間がある時限定。その点スーパーはたとえ時間が無くても一軒で食料品からお土産まで、何でも揃う。時間に限りのある旅行者は本当に助けられる。

スーパーではお土産もいかにもみやげというベタなものではなく、ちょっとお洒落な気の利いた雑貨が簡単に発見出来る。

私の北欧スーパー利用歴は約20年。もちろん当時は旅行者として利用していた。最初は日本のスーパーとは異なる品揃えに舞い上がって買いすぎたり、変わったものを買って家でなかなか使わずしまっておいたものも多々ある。

そして約20年前にはスーパーの形態ものんびりして、個人経営的なローカルな小店舗も存在していた。

今は生活のためにスーパーを利用する。旅行者の頃も何となくぼんやりとそれぞれのスーパーには特徴があることに気付いてはいたが、実際住んで生活に密着するとまた視点も変わってくる。

簡単に北欧スーパー色々を、自分でも整理してまとめるつもりで紹介したい。

 

1.スーパーの分類

スウェーデンのスーパーには日本と同様に色々な種類がある。

①主に郊外にあるショッピングモール併設型の超大規模スーパー。日本でいえば、イオンモールの様な感じだが土地が広いので建物型駐車場ではなく屋外のだだっ広い超大型駐車場付き。

②大型だがスーパーだけが独立しているディスカウント店。

③住宅街にある「よろず屋」的スーパー。

それではそれぞれを簡単に説明すると、

①は現在一般的で利用する人は非常に多いのではないか。木曜、金曜の午後と週末は終日混み合う。家族連れで車で来られて無料駐車場があることが大きい。多世代で一日楽しめる。

場所によってはIKEAや規模の大きいホームセンターが併設されているところもあったり、休日や夏休みなど非常に賑わいを見せる。スーパーも超大型というだけあって、食料品のみならず台所用品、服飾品、インテリア用品、おもちゃ、電化製品、園芸用品などありとあらゆるものが買えるし、食料品は割と多国籍な食材が売っている。

薬局と酒屋、郵便局を扱うサービスなどが併設されてることがほとんどなので、このショッピングモールだけで用は足りる。

ノルウェー国境にはノルウェー人相手の大型ショッピングモールがあり、物価が高いノルウェーから比べれば格安で肉やソーセージ、砂糖、ソフトドリンクなどが買える。休日の超大型駐車場はノルウェーナンバーの車が98%だ。スウェーデンに居ながらノルウェーが楽しめるのでたまに夫と遊びに行くこともある。大きな肉の塊やら、シーズンによってはノルウェーの伝統菓子やパンが買えるので観光気分も味わえる。しかしこのコロナの影響でノルウェーとの国境が封鎖され人の行き来がなくなった。ショッピングモールも閑古鳥が鳴き、テナントも撤退しているところが多いようだ。去年の復活祭後の休暇中、ドライブがてら久しぶりに行ってみたら、巨大スーパーは客も殆どなく、商品も売れないので生鮮食料品のコーナーはロープがひかれて空虚だった。きっとまだコロナが猛威を振い始める以前にたくさんのノルウェーからの買い物客を見越して仕入れただろうからお菓子やチョコレートは山ほど売れ残っていて、綺麗な缶に詰められたデンマーク王室御用達のチョコレートが、スウェーデンでは一箱1200円以上するにも関わらず、私達は300円ほどで手に入れた。チーズやサラミも全部投げ売りで50円。通常ならデリカテッセンで高々と売っているのにだ。お客さんがいなくて大変なのだろうと本当に悲しかった。

と話しは脱線したが、大型ショッピングモールにあるスーパーは家族連れに人気があるのだ。次に②。

②大型でスーパーだけが郊外にある店もある。これはディスカウント店と位置付けられている。ショッピングモールの大型との違いは店内の陳列の仕方やインテリア 、建物のつくりにあると思う。ショッピングモール大型スーパーは、非常に綺麗に商品が陳列されており、商品数も非常に多く多種類から選べるようになっている。例えばオリーブオイルひとつにしても様々な種類が販売されている。デリカテッセンと呼ばれる対面式でチーズ、ハム、肉、魚を売るコーナーがある。日本で言えばデパ地下でデリと呼ばれているものに当たると思う。おしゃれな出来合いサラダや一品料理なども買える。

ディスカウント店も品数は負けていないがインテリアや電化製品などは売っていない。そして陳列の仕方が非常に簡素だ。日本でいうとあそこまで広くはないが、コストコやIKEAのような感じ。そこまで倉庫感はないものの①に比べたらシンプルだ。しかし食料品は非常に充実しているし、野菜は新鮮で種類も多い。そして安い。この安さの秘密は合理性にあると思う。

③ 住宅街にある「よろず屋」的スーパーは、家族経営の割りあいが高いと思う。価格はもちろん大型店に比べたら割高だ。しかし地域に密着してるぶん客との距離も近く、行けばレジで少し話したりもする。近郊農家のじゃが芋や野菜が売っていたり、養鶏場から直で卵が売っていたり、新鮮な季節の花が買えたりもする。

 

生活しながらこれらを使い分けている。画像を載せたいが、あまりに身近で良いのが見つからない。また撮ったら上げる。

 

スーパーの企業によってもまた違いがあるのだが、それはまた次回に。

 

本来ならここはノルウェーナンバーで一杯になるショッピングセンターの駐車場の1部。コロナ騒動で閑古鳥。
f:id:kaalrabbi:20210107182549j:image