ワインが先か、料理が先か
お皿、グラス、ナイフやフォークも日本の感覚だと、1セット5が当たり前だ。
しかし北欧は(他は知らない)1セット6が当たり前。以前友達が日本に来て喜んで和食器を買いに行ったのだが、「何処に行ったらお皿6枚セットが売っているのか」と尋ねられて困った。
私もここでお皿やグラスを買う時には、6が中心なんだと何となく思うようになっている。習慣とは恐ろしい。
私はヴィンテージの陶器が大好きだ。今の家庭用品売り場ではお目にかかれないような、形や模様のデザインが山のように溢れている。現代は種類が少ない気がする。
現代の料理と昔の料理のメニューや盛り付け方、人の招待の仕方もすっかり変わってしまったから、お皿やグラスも変わっていって当然だろう。
昔のお皿に昔のメニューを盛り付けたり、という遊びは楽しい。「大人買い」という言葉通り、自分の所帯だから遠慮なく買わせてもらっていた。
しかし、置く場所もないのに6つを基本に買うことはないのでは、と思うようになった。
どうせ食事は夫と二人が基本だし、お客さんが来るといったって4人が精一杯。もしたくさん人が来たとしても、グラスなら日本の居酒屋方式で、色々な種類を混ぜてお好きなのでどうぞでも、かえっておしゃれではと思うようになった。
グラスを買う時は2つが当たり前になった。最近のブームはゴッドファーザー。彼らのワインの飲み方は気取るのではなく、食事の時の飲み物という感じで、小振りのグラスを使っている。
最近セカンドハンドに行っては 、シシリアンワインに合わせようと小降りのグラスを探している。

これは本当に可愛くて気にいっている。70年代に流行った形だと夫が言っていた。

持った感じが良くて買った。

口当たりもよく、口が広がっていて香りがフワッと来る。

これは昨日買った。ちょっと背が高いけど、小振り。赤ワインがぴったり来ると思う。
小振りなグラスのいいところは、つぎ過ぎないところ。大きいグラスはつい飲み過ぎる様な気がするので、ちょうどいいなと満足している。
ワインにはどんな料理を合わせようかと考えるのは楽しい。グラスの増えすぎにも注意しながら。