Mitt lilla kök

北の果て,極少の台所から

キャベツは冬野菜の王様

我が家は変わっていると思う。

冬の間、トマトやきゅうりは生でよっぽどのことがない限り買わない。なぜなら、大きなビニールハウスでたくさんの電気を使って温めて、明るくしてオランダやスペインから大型トラックで運ばれて来るからだ。

輸入品はなるべく買わずに、近くで出来るもの、もしくは国産品を買おうと決めている。これがどれだけ役に立つかわからないが、安い輸入品を買うことで国内の農家の経営悪化を防ぎたい、そして余分な運送によって発生する二酸化炭素を減らしたいと思うからだ。微々たるものだろうとはわかっている。ささやかな抵抗だ。

近くで栽培されている野菜は、なにより新しい。そして美味しい。

冬の間、そんな野菜を使ってよく食べるのはキャベツ類だ。最初、日本のキャベツとは様子が異なり、非常にしっかりと巻いているため固くて重いのにびっくりした。しかし寒い時期の重要なビタミンC 摂取には非常に良いものなので、積極的に料理に使うようにしている。

1番簡単なのはサラダのベースにも使うこと。以前はマメにフードプロセッサーで千切りにしていたが、今は多少荒くなるが包丁を使っている。千切りにしたキャベツに塩を振って、蓋をして重しをして水分を出す。しばらく置くとかさが減ってしんなりとする。これがサラダのベースになる。これを焼いた肉の付き合わせにしても十分美味しい。シャキシャキいくらでも食べられる。

次にワインビネガーに蜂蜜を溶かし、それをサラダのベースのキャベツとあえても良い。

あと薄く銀杏切りしたリンゴや干しぶどうを入れたり、刻んだクルミも好みで。

マヨネーズであえればコールスローになるし。千切りキャベツの可能性は無限だ。

サラダ以外によくするのは、コールプッディングいわゆるキャベツのグラタンだ。

これはスウェーデンの家庭料理の定番だ。キャベツ一玉でも千切りにして、炒めてしんなりさせる。美味しそうなカラメル色が付く感じで。塩、胡椒で味を整える。

豚挽き肉500gに卵一個、つなぎのカラクリ粉を少し入れて粘りが出るまで混ぜる。この時炒めたみじん切り玉ねぎを入れればもっと美味しい。

炒めたキャベツの半分をグラタン皿大の底に敷いて、挽き肉類、最後に残り半分のキャベツを被せて、お湯にブイヨンを溶かしたものをかけて180度のオーブンに入れる。だいたい50分くらい。途中上が焦げてきたらアルミホイルで蓋をして焼く。

茹でたじゃがいも、ブラウンソース(ホワイトソースに醤油を加えて味を整えたもの)をかけて食べる。

寒い冬には美味しいし オーブンに入れっぱなし料理なので、作りながら他の作業も出来る。
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あと簡単キャベツ料理として、コールソッパ キャベツのスープがある。キャベツの千切りを残っているミートボールでもベーコンでもそれらと一緒に煮てスープにする。

キャベツは旬だと大体1kgあたり100円から200円くらいで買える財布にも優しい野菜だ。キャベツを料理する時忘れてはいけない調味料は、タイムとクミンシード。これらどちらかを加えるだけで香りと風味がよくなるのだ。

 

まだキャベツ料理は尽きないけれど、簡単にきっと日本でも試せるだろうと思うものをまとめてみた。