Mitt lilla kök

北の果て,極少の台所から

観る楽しみを享受する

昨年の夏から新しい配信サービスを利用するようになり、積極的に映画鑑賞する様になった。

昔から映画を観るのは好きだった。思春期にはラブコメディにはまった。これはお約束だろう。きっと。

高校時代にテレビのロードショーではなく、映画館の大スクリーンで
『風と共に去りぬ』を観た。

原作も翻訳で何回も擦り切れる程読んだ。
スカーレットが素直に気持ちを表現出来ず、彼女にぴったりのお相手はレッド・バトラーなのに何時までぐずぐずしょうもない煮え切れないアシュレイを思って馬鹿野郎だと思っていた。

何なら私がレッド・バトラーに気持ちを伝えたっていいのよと考えたりした。

映画館で観るスカーレットは華やかで可愛く、男の人が夢中になるのも無理はないと納得し、レッド・バトラーのダンディな振る舞いに魅了された。

衣装も家の作りや調度品も素晴らしい。
ラストシーンも良かった。私も自分で何か困難に出会った時、あのラストシーンと第1部のラストシーンを重ねて思い出す。

壮大な恋愛映画だ。

その後はメグ・ライアンにも魅了され、ニューヨークに行けば素敵な王子様が待っているかもと妄想し、映画の中でのファッションもお手本になった。彼女が持っていたのと似た黒い革のリュックサックをお小遣いを貯めて買ったのも良い思い出だ。
コーヒーの大きいテイクアウト用の紙コップを持って飲みながら仕事に行くという情景に憧れた。

今は全然好きじゃないけど、若気の至りでリチャード・ギアはカッコいいと思い、『プリティーウーマン』も何度も観た。

『ノッティングヒルの恋人』、主役の男性よりその友達の男性のハートフルな振る舞いに心惹かれたり。主役の女性ジュリア・ロバーツ、好きだったけど彼女は根っからの日本嫌いというのを聞いてから、なんだか冷めて彼女のラブコメを観なくなった。人気商売の職業の人はあまり場所を特定して否定的なこと言うとファンを失う。

トム・クルーズもカッコ良くて良いなと思うも、米国の大きな新興宗教団体の広告塔ということを知って冷めてしまった。ジョン・トラボルタも同様らしい。

ジャッキー・チェンもコミカルで最後はそれでもホロリとさせられたり。友達も皆好きだといっていたが、へそ曲がりの私は断然ブルース・リー派だった。

こう書いて思い出して来ると、やっぱり最初はハリウッド映画にはまっていたのだということがわかる。

家では母と二人で子どもの頃から、テレビのロードショーを観た。
『禁じられた遊び』、『ひまわり』はその時知った。どちらも立派な反戦映画だ。
オードリー・ヘップバーンやカトリーヌ・ド・ヌーブもその頃知った。
当時映画音楽大全集なるレコードがあって、父が持っていたのを私もよく聴いていた。
昔の映画と音楽はセットで記憶している。

私はサイエンス・フィクションは全く観なかったのに、『スターウォーズ』を愛する人と結婚したおかげでどっぷりはまってしまった。『007シリーズ』も真剣に観るようになったのは夫の影響。

ここ数年はハイクからの情報を元に映画を選ぶようになった。怖い怖いと思っていたジェイソン、まだ怖くて映画は観られないけど、実はジェイソンはお茶目だとハイクから知った。

配信で最近見た映画のことを記しておこうと思ったのに、ついつい懐かしさが先立って昔を振り返るだけになってしまった。

また配信で観た映画は日を改めよう。
昔テレビのロードショーの解説の方達、決めゼリフがあった。

「いや〜映画って本当にいいものですね」。

全くその通り。

「今日はこの辺で、
さよなら、 さよなら、さよなら」。

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