Mitt lilla kök

北の果て,極少の台所から

日にちが過ぎても過ぎても

もう11月になっている。

去年の11月にも同じことを言っていたような気がするが、今年は帰省の予定もなくコロナですっかり世界や景色が変わってしまった。

今年の初めから始まったコロナ騒動。春になれば、夏になれば。。。落ち着くまでの希望を持ちながら皆頑張っていたのに、結局居座ってまた力を増しつつある。

スウェーデンでは亡くなった方が6000人を越えた。人口は日本の10分の1以下だと言うのに。ようやく政治家も国民を重い腰を上げつつあるのかなという感じ。地域毎の警告が先月末に出された。11月6日厚生大臣が、ロックダウンについて言及した。言及だけで実行するかどうかはわからない。

私は歯がゆいのを通り越して腹が立っていた。国民の自主性に任せるのが国の方針だったのだが、国民はバラバラで真剣にコロナ対策に取り組む人、全然私たちには関係ないと思う人.怖い病気に立ち向かう割りには温度差が激しい。夫は結構真面目に取り組んでいると思う。日本人妻は衛生にはうるさい。

外国で衛生を日本と同様に保つのは難しいと実感する。バリアフリー、と日本でも高齢者や障がい者ケアの観点から勧められているが、玄関に段差がある=外からのゴミや埃を家の中に入れない利点もある。イギリスに行った時、土足で部屋の中歩き放題にはびっくりした。スウェーデン人は土足でなく靴は玄関で脱ぐ文化だ。玄関で靴を脱いだに越したことはないが、日本の玄関とはまた別物だった。

アルコール消毒やビニールの手袋も今始まったばかり。マスクに至ってはまだまだだ。とにかく緩いなぁという印象。私の勝手な推論だが200年以上戦争もなく、自然災害も少ない国の人は、人がみるみる亡くなっていく怖さや何かを失うことに対する危機感が非常に薄いと思われる。日本人は戦争も経験したし、地震、水害など災害だらけだから、いつ何時という危機感はどこかにある。

身内の話で恐縮だが、夫の兄、妹には全くこの感覚は欠落している。

「親戚ならコロナは感染らない」

何処から来たのか、こんなフェイクニュースを信じて、一緒にこの時期旅行に行ったり。

私達のことは大袈裟だと思っている。

何処のウィルスが、家族の人や親戚を感知して感染を避ける様な動きをするのだろうか。王様でも、大統領でも、庶民でも、皆病気にかかる機会は均等だ。

どの伝染病も同じだが、コロナの場合誰がかかっているのかわからない。症状の出ないケースを頭に置いて 伝染されることも、自分が伝染す側に回るかもしれないことも、考えなければいけないということが必要なのに。

コロナという病気への対処の仕方で、人の内面も明らかになっていく気がする。

篭ったり、通常通りじゃない社会で暮らすのはストレスが大きい。でもこれが終わって晴れて外に出れる時が来るまで自分で出来る自分の中の何か能力を上げるような時間として過ごしていきたいと思っている。


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手洗い、密を避ける。どれだけ効果があるのかわからないけど、とにかく守る。