Mitt lilla kök

北の果て,極少の台所から

お腹が空いたらパンケーキ

「小腹が空いた」という言葉を私達は使う。

ここにも同じような言葉がある。

"Jag är sugen ". (ヤー エル スーゲン)

夫がこの言葉を発し始めると、私は機嫌が悪くなる。だいたい食事が終わって片付けが終わった時に言い始めるのが許せないし、大概お菓子が欲しいのだ。せっかくカロリーを考えて、少しでも健康食と思っているのに、その努力をその甘いお菓子で帳消しにするのかと思うとますます腹が立つ。

 しかしこの国はよく食べる。体格の良い私が標準に見えるのだからこの国の人達は大きい。これもよく食べるからだろう。

Fika (フィーカ) という言葉は、日本にも輸出されてよく知られているところだ。簡単に言えばコーヒーブレーク。三度の食事の間に挟まれるいわゆる間食だ。そして夜寝る前にも食べる人はいる。学校でも、間の食事として午後に簡単にサンドイッチやヨーグルトがおやつの様に出される。

学校の時の先生が、夜寝る前に何か食べないと寝られないから食べることは必要、と言った時は、子供の頃からの常識がひっくり返った。夜寝る前は胃が悪くなるし太るから食べてはいけない、が常識だと思っていた。

夜はさておき、小腹が空いた午後や休みの日のブランチにぴったりなもののひとつはパンケーキだ。パンケーキは子供も大人も大好き。誰でもパンケーキを見ると ニコニコする。パンケーキで有名なのは、ねこのフィンドゥスだろう。フィンドゥスはペットゥソンさんの家の猫だ。ペットゥソンさんはフィンドゥスが家に来た時に、フィンドゥスに緑色のズボンを縫ってくれた。自分の子供のように可愛がっているのだ。フィンドゥスの誕生日は年に3度ある。その方が楽しいから。そのたびにペットゥソンさんはパンケーキの生クリームケーキを作ってフィンドゥスの誕生日を祝うのだ。


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有名な長靴下のピッピもパンケーキを焼いていた。アンニカもトミーも楽しく美味しく食べていただろう。

そのパンケーキ、決してアメリカンタイプのフカフカではない。どちらかといえばクレープに近い。軽いのでお腹にもたれず、甘くしてお菓子にもなるし、お惣菜と共におかずにもなる優れものだ。

我が家は週末の朝食によく食べる。普段は慌ただしく簡単なオープンサンドで済ませるので、週末は少しゆとりを持って、お皿やカップもお客さん用で改まった感じでパンケーキを食べる。

パンケーキの生地を作る時、1番大切なことは焼き始める数時間前に生地を作っておくことと、焼く30分前には生地を冷蔵庫から出して室温にしておくことである。冷たい生地をいきなり熱いフライパンに入れるのは良くない。

 

もし試したい、と思う方がいれば是非。レシピを載せておきます。

【材料】 

中力粉  2.5 dl 、卵3個、牛乳 6dl、 塩小さじ半分

日本の小麦粉は薄力粉でグルテンが足りないので、中力粉を使う方が良いです。強力粉と薄力粉半々でもいいと思います。

牛乳は低脂肪でなく脂肪分の高い方が綺麗に焼けます。                                                           

【作り方】 

卵をボールに割り入れてほぐす。粉をふるいながら少しずつ卵腋になじむ様に加え、牛乳も少しずつ加える。だまを作らず滑らかな生地になれば良い。これを数時間から一晩冷蔵庫で寝かせる。


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寝かせた生地を焼く半時間前に冷蔵庫から出し 室温に戻す。

油でなくバターを溶かしたフライパンにフライパンの大きさに合わせて、クレープを焼くように焼く。一回裏返してフワッとしているうちにお皿に盛り付ける。


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お好みのジャム、グラニュー糖をふりかけたり、はちみつをかけたり、お好みでどうぞ。

美味しく召し上がれますように!!


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我が家はプレッタ(パンケーキの小振り版)を焼くことが多いので、写真はプレッタです。